第1章【30】「実行する順番」によって同じことをしても結果が変わる

 「実行する順番」によって同じことをしても結果が変わる

 

大学受験勉強に限らず、どんなことであっても、「実行する順番」は非常に重要です。

全く同じことを行っても、「やる順番」が違うだけで、結果は大きく異なってくるのです。

 

すべての教科に関して共通していえることは、まずは、該当する単元をしっかりと理解すること。(もっとも有効なのは、学校の授業に先立って、予備校の授業を受けること)

実は、ここが一番、習得するのが難しいのです。

 

学校の先生の中には、予備校の受験対策のような感じで、わかりやすく説明してくれる先生もいるかもしれません。ただ、全科目そういった先生に当たる可能性は、ほぼゼロでしょう。学校の教科担当の先生を生徒が選ぶことはできないのです。やはり、予備校の授業があなたの強い味方となるのです。学校の授業の予習として先に受けておくことが望ましいといえます。

そのことさえ、クリアすれば、あとは、ひたすら問題集などで問題演習に取り組み、一問一問、自分が解けた問題と、解けなかった問題(ケアレスミスも含む)に分けていき、解けなかった問題は、問題集などの解答を見るなどして理解し、さらに、自分が解けた問題と解けなかった問題に分けていくのです。

解答・解説を見てもどうしてもわからない箇所などが発生した場合、それがあまりに多い場合は、ベースの理解が不十分なので、もう一度、該当する単元を理解することを繰り返す必要があります。

 

解答を見てもわからない箇所が数個ある場合、その解答集の解説の「どの部分」がわからないのか、まず自分で考えてみます。そうして、わからない箇所を具体的にした上で、学校の先生などに質問するのです。

「先生、解答集の解説のここの箇所が理解できません」、「ここまではわかるのですが、なぜ、これが次のような式になるのかその過程がわかりません」など具体的に質問するのです。

そうすると、学校の各教科担当の先生はサクサクと答えてくれるに違いありません。

あなたも、「わかった!」とはっきりと感じることができ、その「わかった!」はしっかりと記憶にとどまっていくでしょう。

よくないのは、「先生、この問題がわかりません。全部わかりません」という質問の仕方です。自分がどこをわかっていないのかすら、考えてもいないのが一目瞭然です。

また、自分では、解答・解説集を持っているのに、学校の先生に質問するときには、問題だけ示す生徒です。

そうすると比較的簡単な問題でも、先生は、最初から最後まで解きなおさなければならず、それなりの時間がかかってしまいます。

目的は、先生が解けるかどうかを試すことではありません。自分が解答集や解説を見ても解決できないことをできるだけ先生に負担をかけずに、短時間で解決することを協力してもらうことなのです。

そのように、先生に対しても、「学校の先生なんだから教えて当然」という態度ではなく、できるだけ気を使って協力いただくというような姿勢をとる。そうすると学校の先生も、あなたの大学受験勉強に対して様々な状況下で、協力してくれるようになるでしょう。

「授業での解説のわかりやすさ」は先生によって違っても、生徒からの具体的質問に対し答えるという各教科の知識は、豊富な先生も学校には多いはずです。

ですから、自分がどこをわからないのか「具体的に」質問すればするほど、「具体的な、ピンポイントな回答」が得られるでしょう。

そうすると、あなた自身も「わかった!」という具体的な瞬間が印象づけられ、自然と身についていくのです。

とにかく、一冊の問題集で、解けた問題と解けなかった問題を仕分けし、印をつけていきます。

そうして、解けなかった問題は、解答解説などを見て解決し、別の日にもう一度解いてみてさらに、解けた問題、解けなかった問題というようにひたすら仕分けしていくのです。

 

そうして、解けなかった問題が一つもなくなってはじめて、次の問題集に取りかかります。

そのように一冊の問題集を徹底的にこなすことを前提に取り組んでいけば、あとは、問題演習に比例して得点力もアップしていくことでしょう。

 

こうして、とにかく、大学入試(一般入試)に必要な科目の全範囲をできるだけ早く(でも、しっかりと理解したうえで、丁寧に)終わらせるように努力します。

一通り終えたら、センター試験の過去問に取り組みます。

国公立大学受験をしなくても、一般入試でそれなりのレベル以上の大学を目指しているのであれば、大学入試センター試験を受験する人がほとんどだと思います。

 

センター試験の過去問を、初めは時間を気にしないで、一問一問丁寧にこなしていきます。

ここでも、勉強方法は同じです。解けた問題、解けなかった問題を仕分けしていくのです。

ただ、マークシート式のため、たとえ合っていたとしても、解答解説を見て、自分自身が理解していないと判断した場合は、「解けなかった問題」としていきます。

 

これを繰り返すのです。

センター試験には、かなり練られた良問が多く含まれています。

そのため、できるだけ多くの年代のセンター試験問題の過去問をこなすことが理想です。

以上を進めていくのですが、国公立大学の二次試験の過去問に関してはどんな感じなのか、数年分を試しに解いてみるくらいにしておきます(時間に余裕がある人は別ですが、多くの受験生は、あまり残された時間はこの段階ではないはずです)。

二次試験については、すべての問題を理解する必要はありません。半分ちょっとできていれば合格最低点に達する場合も多いのです。

また、二次試験問題については、やはりその対策は予備校の授業を中心に考えていった方が効果的な対策ができることでしょう。記述式のため、自分で答案を作ったとしても、自己採点するのは極めて困難です。

ただし、東京大学や京都大学など、二次試験の比重がかなり大きい大学を受験する場合、二次試験対策もしっかりとやっておく必要があります。

一般的には、大学入試センター試験が終了するまでは、第一志望大学のセンター試験での合格点をクリアするように最大限努力することに力を注いだ方が合格の可能性は高まります。

実際、二次試験のための対策を行っている人であっても、大学入試センター試験の得点が低いために、二次試験では、別の大学を出願することになってしまう人の方が多いのです。

国公立大学受験の場合、大学入試センター試験が終わってから二次試験まで約一か月あります。しかも、その期間中は、多くの高校では、学校は行かなくてもよいはずです。さらに、大学入試センター試験では、多くの科目の対策が必要でしたが、二次試験では、必要な教科はぐっと減るはずですので、意外にこの期間は、対策を立てることができるのです。

東京大学と京都大学以外の大学を受験する場合は、とにかく、大学入試センター試験が終わるまでは、少しでも高得点が取れるように、多くの過去問を解いていくべきで、それも繰り返し終わってしまったら、各予備校が発行している予想問題集など、できるだけ多く取り組むとよいでしょう。

ただし、理系の場合、数学Ⅲは、センター試験にはないため、二次試験で数学Ⅲを課される大学を受ける場合は、数学Ⅲの一通りの勉強は終わらせておきましょう。

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