第1章【27】受験勉強の大敵は自己流

受験勉強の大敵は自己流

 

受験勉強の大敵は「自己流」です。

どんなに難解な入試問題であろうと、決まった答えが存在します。

受験勉強でいい成績を取るということは、出題側が求めている答えをいかに素早く、正確に答えるかが重要なのです。決まった一つの答えが存在し、それを答えることが要求されている以上、「解き方」があり、その「解き方」の中で最も簡単に解けて他の問題を解く際にも応用が利く「解き方」が一つ存在します。

そうなんです。実は、解き方は一つなんです。もっとも短時間で解けて、得点に結びつく解き方を一種類だけ身につければいいんです。

その一つの解き方で問題を解くには、確かにいろいろな勉強法が存在する感じがするでしょう。しかし、そういった勉強法の中で、最も効率的な勉強法は一つだけなのです。

その勉強法で勉強すればいいのです。

つまり、決まった答えが存在する問題を解く上で、「自己流」は効率的ではなく、超難関大学に合格した人たちが行なっている「一通りの解き方」をいかに多く身につけるかが、大学入試で合格点をとるための最短距離なのです。

 

一方、社会に出てから活躍する人や、研究者として成功する人には、「答えのない」問題を提起して、自分で答えを見つけ出す能力が必要な場合が多いんです。つまり、今まで誰も考えたこともない、あるいはやっていないようなことを自分で見つけ出し、そして、その答えを自分自身で見つけ出すような能力です。「マニュアル」に沿った行動では、そういった答えは見つけられません。「自己流」であることが前提なのです。

その能力と、「受験勉強でいい成績を取る能力」は全く別の能力なのです。

もちろん、大学に入学した後も、教科書の知識は必要になりますが、別に速く正確に時間内に再現しなくても、必要に応じて、スマホで検索したり調べたりすればいいだけです。

その後、大学院に行って研究したいのならば、教科書に載っていないようなことをやらなければならないのだろうし、社会に出て活躍するにも、教科書通りマニュアル通りでは、大きな仕事を任せられたり、責任のある立場で活躍したりすることは出来ないでしょう。

 

受験勉強で求められているのは、「決まった答え」を再現すること。計算問題一つ解くにも「自己流」は避けるべきなのです。

超難関大学に合格した人は、恐ろしいほど勉強方法や解き方が一致しています。

 

受験勉強というのは、必ず決まった答えがあって、(たとえば、小論文であっても、出題者側が求めている、あるいは、高得点をとれるような書き方がある)それに、速く正確に答えられる人が、より多く得点でき、その点数に基づいて合格不合格が決定されるのです。

そのため、それに向けてのもっとも効果的な勉強方法も「一つ」に決まっていて、東大や国公立大学医学部に合格できるような受験生の勉強方法も、大きく分けると「一つ」に集約されてしまうのです。

そのため、受験勉強で高得点を取るためには「自己流」はマイナス要因にしかなりません。

 

「そう考えると受験勉強って意味なくね」

という人もいるかもしれませんが、意味があろうがなかろうが、現状では、大学入学試験で合格点を取らなければ、次のステップに進めないのですから、あなたが「希望の大学に入学したい」という目的を達成したいのならば、それに対して、最も効率的な勉強方法で勉強して、最大限の努力をすることが重要です。

 

大学に入学した後に、「受験勉強のような意味のないと思われること」以外の勉強に取り組むように自分で行動していけばいいのです。

大学受験勉強では、できるだけ自己流にならないように気をつけることが重要です。

計算問題を解くにしても、できるだけ最も計算ミスの可能性が少ない決まったやり方、順番をその道のプロから教えてもらい、それを忠実に実行することが得点力アップへの秘訣です。

ただ、残念なことに、大学入試に向けて対策を行う場合、その「一つの決まったやり方」自体に熟知した先生に巡り合うのは非常に困難なのです。学校や一般的な予備校の講師の授業、あるいは、参考書や問題集によっても、解き方は「一つの一貫した方法」ではなく、問題によってバラバラだったりするのです。一般的な学校の先生自体も判断できないようなことなのに、受験生が「どの参考書に書かれていることが『一つの決まったやり方』なのか」を判断することは困難です。

しかし、「大学受験勉強で得点力を身につける」ことだけに焦点を絞ると、そのことに長けていた東京大学に合格したという経験のある人から、やり方を聞いた方が、つまり、勉強を教えてもらうことが最短距離といえることがわかると思います。

東京大学には、全国から成績優秀者が集まってくるわけで、中には「天才」が存在します。

一回本を読んだだけで内容を全て記憶してしまうとか、解説が極めて不親切な参考書であっても、一通り読むだけで理解できてしまうとか。ただ、そういった人は2割くらい(とはいっても、多いと思いますが)で、残りは、何らかの方法で「得点を取るための勉強法」を身につけて、相当な努力をして合格を勝ち取っているのです。

 

後者のような人の中から、さらに「教える能力」に長けている予備校講師から、授業を受けると、最も効果的な勉強方法も徐々に身についていくのです。

あるいは、東京大学や国公立大学医学部などに、合格者を多数出しているような予備校講師の授業です。

 

別に東京大学を受験しなくても、「もっとも効果的な勉強法」は一つなので、大学受験勉強に関しては、そういった先生に教えてもらうことが、大学入試で合格点をとるという目的達成のためには、最短距離といえるのです。

 

関連記事

  1. 第1章【16】大学受験で得点するために特化した授業の効果

  2. 第1章【08】方向性を具体的に考えてみる

  3. 第1章【28】計画表をまとめない