第1章【17】自分の方向性は自分にしか見いだせない

自分の方向性は自分にしか見いだせない

 

ただ、ひたすら一生懸命に、やみくもに頑張っていても大学受験は成功しません。

大学入試に向けての大きな方向性を、今一度自分で考えてみる必要があります。

「あなたの大きな方向性」は、予備校の先生にも、高校の先生にも、親にも明確にはわからないことです。

どこの大学に行きたいのか、将来、漠然としていたとしてもどういった人生を送りたいのか、どこの地域で大学生活を送りたいのか。地方に住んでいるならば、地元の大学なのか、一番近い政令指定都市なのか、それとも、東京なのか大阪なのか。

それについては、あなたの価値観によるものであり、他人に相談しても、その相談相手の価値観でのアドバイスしかもらえないということを認識すべきです。

 

もし、相談した「他人」が、「給料が高い」ことに価値を置いているならば、それを基準としたアドバイスになるだろうし、「社会的地位」に価値を置いている人であるなら、そういった職業につけることが前提のアドバイスになるでしょう。

また、「地元志向」が強い人であれば、そういったアドバイスになることでしょう。

 

どれがいいとか悪いとか、判断するのは自分です。

まず、「自分はどうしたいのか」をここでいったん立ち止まって考えてみる必要があります。

もちろん、その過程では、現実的なことも考える必要があるかもしれません。

たとえば、自分は東京の大学に行きたいけれど、費用も掛かるから、自宅から通えるところに行かなければならない。

そういった事情もあるかもしれません。

でも、大学生になってアルバイトを考えたときに、東京の時給の方が地方と比べると、1.5倍以上の開きがある場合もあります。物価も高い分、時給も高い場合も多いのです。

奨学金を受ける条件は何なんだろう。毎月いくら奨学金を受けることが可能なんだろうか。

また、大学三年生から始まる「就職活動」を考えると、地方の大学に属していながら、東京での就職を考えている場合、「就職活動」に膨大な費用が掛かってしまいます。第一次面接の交通費や宿泊費は自己負担になる場合がほとんど。交通費、宿泊費など相当な負担になります。東京に住んでいれば、交通費だけで済みます。

以上を考えたときに「お金がかかるから」東京の大学を受験することはできない、という判断は見方によっては、必ずしも正しくない可能性もあるのです。ですから、漠然と「費用がかかるから」と考えるよりも、インターネットなどを用いて、自分で具体的に調べることが必要です。そうすれば、東京の大学に行きたいと思っていて、やはり自分には難しいとなっても、明確に違う選択肢を選ぶことになり、納得して次に進むことができるのだから。

まずは、自分で、自分の将来とまではいかなくても方向性だけは考えることが重要なのです。自分で決めたことや自分で納得したことに対しては、自然と「行動しよう」という気になるはずです。

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