第1章【12】自分の現状を冷静に受け止める

自分の現状を冷静に受け止める

 

まず、自分の現状を認識する。

自分の学校での成績や、自分の勉強時間、自分で考える自分の能力。自分の性格。

行きたいと思っている大学は?行きたいと思っている学部は?

大学入試を一般入試で受けるなら、入学試験に課される科目は?

今、行なっている勉強のうち、大学入試で必要な科目と、大学入試では課されない科目は?

大学入試で課されて、大学受験勉強で進めていくべき科目とその範囲は?

今、行なっている勉強のうち、大学入試では得点に結びつかないと考えていることは?

「捨てる」べき勉強は?

続けるべき勉強とは?

新たに始めるべき勉強は?

その勉強をどういう順番で、どのように進めていくべきなのか?

 

行きたい大学を考える。

漠然としていても、考えられる大学、あこがれの大学も含め書き出してみる。

一つに絞る必要はなく、複数挙げてみた方がいい。

 

行きたい学部を考える。

漠然としていても、ここで重要なのは、「将来、収入が見込めそう」とか、「将来安定してそう」という発想は避けた方がいい。現在、そういわれている職業であっても、十年後、二十年後はそうとは限らないから。

 

このように、いろいろと具体的に考えてみる。考えてみて、知りたい情報があったりした場合は、インターネットで調べてみればいい。ただ、まずは、だれにも邪魔されないで自分だけで考えることが重要です。

 

どうしても定まらない場合、わからない場合、逆に絶対に自分が興味がない学部をピックアップしたり、絶対にやりたくないことを書き出してみたりするのも方法です。

 

文系か理系なのかは、自分自身でわからない場合、次のような判断基準で判断するのも方法です。

学校の理科室での「理科の実験」が好きかどうか(特にどんな実験?)を判断し、結構興味があれば理系、全く興味がなかったなら、文系(たとえ、テストの点が取れたとしても)と判断すればいいでしょう。

さらに、文系の場合、決まっていなければ、とりあえずは経済学部や経営学部、商学部、法学部などに進み、大学に行ってから将来を考える人も多いのです。

ただ、数学が得意だから理系と考えるのはよくありません。国公立大学の多くでは、文系の学部であっても数学が課されるところが多いし、文系の受験生でも数学が最も得意という人も少なくないのです。

また、英語が得意だから国際関係の学部や外国語学部が向いているとは限りません。

理系学部の多くが、大学入学後、自分の専門分野の論文を英語で書いたり英語で発表したりすることが普通になりつつあるし、自分の専門分野の資料や教科書自体が、英文で書かれている場合も多いので、難関大学では英語ができることは理系であっても前提条件なのです。

英語は専門分野を学ぶ手段となりつつあります。

 

このようにして、五日間連続、一日一時間と決めてノートや紙に書きだしながらあれこれ自分の「この先」について考えていくのです。

そうすると、やるべきことが明確になってきます。

そうすると、受験勉強に対する取り組みが全く違うものになってくるはずです。

「今、何をすべきか?」によって、自分の将来が大きく左右されることに自分自身で気づくからです。いくら他人にとやかく言われても、行動にまではつながらないことがほとんどです。

しかし、自分自身で考え気づいたことは、あなたを次の行動へ駆り立てることになるに違いありません。

 

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