第5章 物理の成績を変えられる勉強法
物理を勉強するには、問題文を読んで、いかに正確にイメージを捉え、図にしていくことができるかが重要です。
そのプロセスは、単に問題集の問題と解答を照らし合わせても、独学で理解するのは困難です。物理を単に「公式を暗記すれば良い」と考えて、問題集に取り組もうとしても、なかなかはかどりません。
問題集の答えを見て、なんとなく理解したつもりになって、いざ、大学入試の過去問や模擬試験などを解こうとしても問題が解けないという受験生も少なくありません。
物理の原理、公式の意味を理解し、使いこなすことができるような応用力を身につけることが重要です。勉強法は数学に似ている面もあり、そういった単元は問題のパターンをマスターしていけばいいのですが、その場合も、どの原則を覚え、それをどのように当てはめていくか、最初の段階で大学受験物理の基礎をしっかりと深く理解しておく必要があります。大学入試問題に精通した先生から基礎を習得できるかどうかが、その後の学習に大きく影響します。
物理の入試問題では、基礎的な問題が出来れば、あとはその基礎の組み合わせで発展的な問題が作られているというケースが多い。応用問題を解けるようになるには、基礎事項をどう組み合わせていけば解けるのかを見抜く力が重要なんです。
そういった応用問題を解くために必要なことは、基礎的な問題の解き方を深く理解しているかが重要です。基礎的な問題が二つ組み合わさっただけで、受験生の正答率は一気に下がります。ですが、その二つの解き方の組み合わせを瞬時に見抜き、それぞれの基礎を深く理解していれば、正解を導くのはそれほど難しくはないんです。典型的な「物理の基礎問題」をしっかりと理解した上で解いていれば、出題された問題の解法が頭に浮かぶのがより早くなります。
応用問題がどの分野とどの分野の組み合わせなのかを理解できるようになるには、何よりもまず基礎的なことをしっかりと学習することが大事なのです。
基礎的なことほど、独学でマスターするのは効率が悪く、分かりやすい先生から一気に学んでしまったほうが、効率的にしかも深く理解できます。
それらをいったん丁寧にマスターしさえすれば、あとは、教科書傍用問題集や市販されている参考書・問題集でも、スムーズに物理の学習を自分で進めていくことができるでしょう。